LX100のここがスゴイ!RX100M3やG7Xとの違い 11項目

群雄割拠の様相を呈してきている、高級コンパクトデジタルカメラ市場の中から、大型センサー&ズームレンズ搭載のハイエンド機トップ3、Panasonic LUMIX LX100SONY RX100M3Canon PowerShot G7Xを比較して、「LX100ってやっぱスゴイな!」と思ったので、その内容をまとめてみました。

目次

世界初の4/3型センサー搭載コンデジ

ご存知の通りLX100には、レンズ一体型デジタルカメラとして世界で初めて、フォーサーズ規格と同じ4/3型の大型センサーが採用されました。画素数については1280万画素(4:3時)と、フォーサズのスタンダードである1600万画素よりも少ないのですが、これは純粋に画素が少ないというわけではなく、撮像素子の約80%にあたる1280万画素分を使っている、というのが実状です。

これはキャリーオーバーされたフォーサーズセンサーに対して、搭載されているレンズのイメージサークルが小さいということで、24-75mm F1.7-2.8という大口径レンズを搭載しつつ、コンデジとしてのサイズ感を保つためにレンズは小型の沈胴式を採用、結果的にイメージサークルが縮小されたが、センサーは従来品をそのままキャリーオーバーした、というのが事の経緯だと思います。

ちなみに、その副産物として、残り20%を有効活用したトリミングに頼らない同画角のマルチアスペクト機能(4:3、3:2、16:9)が実装されました。※1:1もできますがこちらはトリミング

ライバルとなるRX100やG7Xの1型 2000万画素センサーとの比較では、約1.55倍大きな受光面積の広さと、画素数を少なく抑えたことによるピクセルピッチの余裕に由来する論理的な描写性能の優位性があります。⇒LX100で撮影された写真はこちら

世界初の4/3型センサー搭載コンデジ

レンズのスペックも高い

LX100には35mm判換算で24-75mm F1.7-2.8 ライカ DCバリオ・ズミルックスが搭載されています。先代(と呼んでいいかわかりませんが)のLX7は24-90mm F1.4-2.3でしたので、数字の見栄えはわるくなりましたが、センサーサイズアップとのトレードオフと考えれば最小限のスペックダウンで済んでいるといえます。

描写については解像感が低いという批判を所々で目にしますが、LX100のスタンダード設定はかなりニュートラルなセッティングになっているので、解像感が低いと思う人はシャープネスを少し強めるのがオススメです。感覚値としては+2ぐらいで他のデジタルカメラの初期設定と同じになる感じで、嫌味のない気持ち良いシャープさが立ち上がってきます。

ライバルとの比較では、RX100M3は24-70mm F1.8-2.8 ZEISSバリオ・ゾナーT*、G7Xは24-100mm F1.8-2.8のキヤノンレンズが搭載されており、数字の上ではかなり拮抗したスペックになっていますが、逆光耐性では少々劣りますね。RX100M3もG7Xも多層膜コーティングが施されていますが、LX100にはありません。また、G7Xには望遠端の長さでも負けており、75mmと100mmはだいぶ使い勝手が違います。この辺りは撮影者のニーズによっては購入の決め手になるかもしれません。ちなみに、ボケ量については(G7Xのテレ端100mmはさておき)70mm付近で比較すると1段分ぐらい有利です。⇒LX100で撮影された写真はこちら

24-75mm F1.7-2.8 ライカ DCバリオ・ズミルックス

アナログダイヤルによる高い操作性

Panasonic LUMIX LX100とLEICA D-LUX Typ109は外装が異なる兄弟機ですが、この両機には、おそらく多分にライカの意向が反映されているであろう操作性の高さがありますね。絞りリングとシャッタースピードダイヤルで露出を決めるクラシカルな手続きが実に合理的ですし、電源オフ状態でも露出設定が確認でき、いつでもすぐ露出が変えられるというのは思いのほか恩恵があるものです。

現在のデジタルカメラで天面にシャッタースピードダイヤルがあるのは、FUJIFILM XシリーズとライカのM、X、Sシリーズぐらいでしたが、D-LUXとLX100も仲間入りしました。

アナログな操作系アナログな操作系アナログな操作系

AFエリアのダイレクト選択が可能

AFエリアの任意選択については、3台それぞれ個性がありますね。G7XはタッチパネルによるタッチAF。RX100M3とLX100はフォーカスエリア選択メニューからの十字キー操作になります。

G7Xは十字キーによる選択ができないので、AFエリア選択はタッチパネルで行うしかないのですが、やってみると狙ったフレームをタッチするのが意外と難しく(私が下手なだけかもしれませんが)少々不便に感じることがあります。RX100M3はFnキーにフォーカスエリア選択メニューをアサインできますが、実際にAFエリアを動かすためには「メニューの呼び出し」と「フレキシブルスポット(任意選択モード)の決定」という2手が必要なので、こちらも少々面倒。

LX100は、背面にあるAFエリア選択キーからの操作ではRX100M3と同じく2手が必要になってしまうものの、設定メニューにある「ダイレクトフォーカス移動」をONにすると、十字キーが常時AFエリア選択モードになるので、いつでもAFエリアを移動させることができます。このダイレクトさはジョイスティックで常時フォーカス移動ができる中級機以上の一眼レフと同等です。

また、AFエリアの数にも差があってLX100は49点、G7Xは31点、RX100M3は25点で、LX100は数が多い分レイアウトの自由度が一番高いです。

AFエリアのダイレクト選択

静粛かつ迅速なAFスピード

実際に使ってみると一目瞭然ですが、AFスピードはダントツでLX100が速いです。これがパナソニックがアピールしている空間認識AF(画面に写るすべての被写体との距離を瞬時に算出する空間認識技術)の恩恵なのでしょうね。実感として「速ッ!」と感じられる気持ちよさがあります。

ちなみに、RX100M3とG7Xは同じぐらいの速度で、決して遅くはありませんがLX100と比較してしまうとあきらかに劣ります。

空間認識AF

-4EVまで検出できるローライトAF

LX100には「ローライトAF」なる技術が搭載されており、AF検出範囲はなんと−4EVまで対応しています。これは現時点(2015年3月時点)で最強の高感度番長であるSONY α7Sと同等のAF検出能力で、星明かりの下などの暗所でも正確なピント合わせが可能です。※ちなみに、RX100やG7XはAF検出範囲を公表していません。

ローライトAF

高性能な電子ビューファインダー

RX100M3はポップアップ式EVFの搭載が話題になりましたが、144万ドットという1世代古いスペックが玉に瑕でした。私はファインダー撮影が好きなのでそれでも嬉しいですが、一方でコンデジでも汎用ストロボを使いたい派なので、EVFと同じぐらいアクセサリーシューも重要視しておりまして、RX100M3が発表になり、M2にあったアクセサリーシューが無くなったのを知った時にはガッカリしたのを覚えています。

それに比べてLX100のEVFは良いですね。276万ドットで非常に高精細ですし、ファインダー倍率も約0.7倍(35mm判換算)なので実に気持良いファインダー撮影が可能です。背面モニターとEVFのアイセンサーによる自動切り替えのインテリジェンスやレスポンスに改善の余地がありますが、今現在の水準で考えると最高性能の部類だと思います。

高性能な電子ビューファインダー

シャッターが慎ましくて良い

シャッターフィーリングは好みが別れるので話半分に聞いて頂きたいですが、今回比較している3台はすべてレンズシャッターなので、総じて慎ましいフィーリングですね。電子音をOFFにすれば「チャッ」という極僅かな音しかしないので周囲に迷惑をかけることがありません。

ちなみに、RX100M3は半押しにクリック感が無く、ちょっと圧力をかけただけで(≒指の重みを載せただけで)半押し状態になってしまうという独特なフィーリングで、私はちょっと苦手だったりします。※ただ、これは慣れれば逆に使いやすいのかもしれません。

アクセサリーシューで汎用ストロボが使える

今回比較している3台の中でアクセサリーシューが搭載されているのはLX100だけなので、ハイパワーなオフカメラフラッシュをワイヤレスコントロールしたい、というような本格的なライティング撮影のニーズに応えてくれるのはLX100だけです。一方で、RX100M3とG7Xにはポップアップフラッシュが内蔵されており、逆光でのちょっとした影おこしなどの手軽なライティングが可能ですが、非力さは否めないので私はLX100を支持します。

レンズシャッターゆえの高速シンクロ

レンズシャッターはハイスピードシンクロが可能なので、フォーカルプレーンシャッターでは考えられない高速シャッターが切れます。また、基本的に全速同調なのでメカシャッターの最速1/4000にもシンクロします。ただ、蛍光灯やLED照明などの下では横しま模様が発生することがありますし、ストロボによっては光量も減るので、実際の使用では1/1000ぐらいまでが実用域かと思います。

しっかりホールドできるデザイン

LX100が114.8x66.2x55mm 393g、RX100M3が101.6x58.1x41mm 290g 、G7Xが103x60.4x40.4mm 304gというサイズ感で、LX100が一番大きく、重いためポータビリティでは劣ります(コートの大きなポケットに入るか入らないかぐらいです)。反面、しっかりしたグリップとサムレストが設置されているので撮影時のホールド性は抜群です。撮影中は重さを感じず被写体に集中できます。

ちなみに、「ここまでボディが大きいなら、画質がもっと良くて同じような大きさのAPS-Cセンサー搭載のコンデジを買った方が良い」という評価をチラホラ目にするのですが、そういう評価を下す方々が例として挙げているカメラってGRとかX100とかの単焦点レンズ搭載機なんですよね。LX100の美点は、焦点距離24-75mmという使い出のあるズームレンズを搭載しつつコンデジのサイズ感に収めている所です。ズームレンズ搭載ということは様々な焦点距離を1台でこなしたいというニーズがあるわけで、LX100の購入を検討している人にGRやX100等の単焦点レンズ搭載カメラを勧めるのはピンときません。

現在市場にあるズームレンズ一体型のAPS-C機といえばライカのXバリオですが、バリオはレンズがデカイですし、開放F値がF3.5-6.4と暗い。そして何より値段が4倍以上も高いので、「LX100買うならX Varioの方がいいんじゃない?」とか言う人はいませんよね。

まとめ

何をおいても小型・軽量なカメラをお求めの方はRX100M3やG7Xをオススメしますが、高い操作性や画質にはこだわりたいけど、レンズが大きくてかさ張る一眼カメラはいやだという方には大いに推奨いたします。ちなみに、アナログな操作系がとっつきにくいと思われる方もいるかもしれませんが、実は天面にiAモードの起動ボタンがあり、リングやダイヤルの設定値に関わらずボタン一発でフルオート撮影モードに移行できる機能がついていますので、こだわって撮影したい自分はマニュアルで撮って、簡単に撮りたい奥さんや彼女に渡す時はiAボタンをポンッと押す、みたいなカジュアルな使い方も可能です。

 

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