FUJIFILM X30, X20, X10 進化の変遷 デザイン&スペック比較

このエントリーでは人気の富士フィルムXシリーズ、X30X20X10のデザインとスペックの比較をまとめてみました。このシリーズの主な特長は、クラシカルなデザインと、コンデジとは思えない高画質、高性能なマニュアルズームレンズ、ファインダーの4つですが、初登場の2011年からこの3年間、三代に渡る進化でどのように成長してきたのか、その進化の過程を一つづつ紐解いてみたいと思います。

目次

ネオ・クラシックへ進化したデザイン

1代目と2代目はM型ライカにオマージュを捧げたようなノスタルジックなデザインが印象的でしたが、3代目になり光学ファインダーが無くなったのを機に、ネオ・クラシックな佇まいに変更されました。ともすれば野暮ったい印象を醸していたボディ表面の細かな凹凸、ボタンやダイヤル類、液晶のフレームといった細部のつくりがシンプルになり、グッと高級感が増しましたね。サムレストやグリップが絶妙に深くなって、ハンドリング性も良くなったのも好印象です。

惜しむらくはファインダーが無くなったことによって、正面のルックスがどこか間延びしたように見える点で、もう少し縦幅を縮めることはできなかったかな?と思います。とはいえ、写真で見るよりも実物の方が断然カッコイイので、3代目のデザインが気に入らない人も一度は実機を手にしてから評価して頂きたいですね。

実はさほど進化していない画質

こう書いてしまうとネガティブキャンペーンのような誤解を与えてしまうかもしれませんが、私が言いたいのは初代X10から十分に高画質だったということです。レンズは高性能なズームレンズを初代からずっと受け継いていますし、センサーについても初代の2/3型 EXR-CMOSからして既にコンデジカテゴリでは別格の写りで、2代目になって変更された2/3型 X-Trans CMOS IIよりもむしろX10の描写の方が好きだったくらいです。ただ、当時はブッチ切りだった高画質の印象も、ライバル達の高画質化で最近は薄れてきている感がありますので、更なる高画質化を目指してほしいところですね。

FUJIFILM X30 実写サンプル FUJIFILM X30 実写サンプル FUJIFILM X30 実写サンプル
FUJIFILM X30 実写サンプル FUJIFILM X30 実写サンプル FUJIFILM X30 実写サンプル

レンズはそろそろバージョンアップしてほしい

X二桁シリーズは、初代からずっと35mm判換算 28-112mm、開放F値 F2-2.8のフジノンレンズが搭載されています。このレンズが実によく写るレンズで、素晴らしい性能だとは思うのですが、そろそろバージョンアップしてほしいですね。例えば24-120mmぐらいに焦点距離が広がってくれたら嬉しいです。特に広角側はもう少し広いと良いなと思うことが時々あったので(←今は持ってないので過去形)、望遠をちょっと犠牲にしてでも24mmほしいです。24-70mmにして開放F値をもっと明るくするとかの方向もありだと思っています。

F2.0~F2.8の明るさを持つ、フジノン光学4倍マニュアルズームレンズ オールガラス9群11枚、こだわりのレンズ構成

ノスタルジーを捨てたファインダーの進化

初代X10のCMで俳優の本木雅弘さんが光学ファインダー越しの撮影を楽しむ様子が描かれていましたが、この光学ファインダーが曲者で、レンズのズーミングには連動するものの、パララックス補正はありませんし、視野率も85%と低かったため、ビシッと構図を決めるには不便で、相当なスキルが必要でした。

それでもこのカメラのファンの方々は「だがそれがイイ!」「昔はこれが当たり前」「むしろこうでなくちゃ」といったノスタルジックなニュアンスで楽しんでおられましたが、一方で「いっそのことファインダー無くして安くしてくれた方が良い」という意見も多く耳にしました。

結局、3代目になってEVF化されてしまったので、初代からのファンを酔わせてきたノスタルジーは捨てられましたが、より多くのユーザに訴求できるような進化を遂げたと思います。私はレンジファインダーが好きなので視野率は慣れの問題でどうにでもなると思っている口なのですが、パララックス補正が無いのはどうにも我慢できない性分なので、3代目のEVF化は大歓迎です。

ノスタルジーを捨てたファインダーの進化

まとめ

こうして改めて3代に渡る進化の変遷を辿ってみると、「デザインが変わって、光学ファインダーが無くなりEVFになりました」というのが主なポイントで、画質の進化は殆どないというのが実情です。富士フィルムは2012年からレンズ交換式のミラーレス一眼カメラシステムに参入し、それ以来多くのリソースをレンズ開発に注いできたようなので、簡単にはいかないことだと思いますが、Xシリーズの一眼システムに「レンズのラインナップが少ない」という文句を言う人はもはやいないので(それぐらいレンズは充実しているので)、そろそろセンサー開発のリソースを増やして欲しいところです。

富士フィルム X30, X20, X10 スペック比較

型番 X30 X20 X10
価格 ¥52,975 ¥47,999 ¥33,000
発売日 2014. 9.20 2013.2.23 2011.10.22
有効画素数 1,200万画素
撮像素子 2/3型 X-Trans CMOS II 2/3型 EXR-CMOS
内蔵メモリ 55MB 24MB 26MB
レンズ フジノン光学式4倍ズームレンズ
レンズ構成 9群11枚(非球面3枚)
焦点距離 35mm判換算:28-112mm
開放F値 F2.0-F2.8
最短撮影距離 1cm
デジタルズーム 最大約8倍
手ぶれ補正 光学式
ファインダー 0.39型 電子ビュー
ファインダー
約236万ドット
視野率100%
倍率0.65倍
アドバンスト
光学ファインダー
デジタルトランス
液晶搭載
視野率約85%
マニュアル
ズーム連動型
実像式光学
ファインダー
視野率約85%
AF方式 コントラスト/位相差 コントラスト
液晶モニター 3.0型 約92万 2.8型 約46万
シャッタースピード 30-1/4000秒
連写 約12コマ/秒 約10コマ/秒
測光方式 TTL256分割測光
露出制御 ±3EV ±2EV
ISO感度 100-12800
動画 フルHD 60p フルHD 30p
バッテリー NP-95 NP-50
撮影可能枚数 約470枚 約270枚
カラー ブラック / シルバー ブラック
パノラマ
寸法(mm) 118.7x71.6x60.3 117x69.6x56.8
重量 423g 353g 350g
 

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