ニコン D810, キヤノン 5D Mark3, 7D Mark2 を比較検討中

我が家では毎年娘の成長を記録したフォトブックを制作しているのですが、来年4月からの幼稚園入園が決まり、最近ますます活発に動くようになってきた娘を手持ちの機材(M型ライカやEOS M2など)で捉えるのが厳しくなってきました。娘はパパっ子なのでこれまでは広角〜標準域でけっこう落ち着いて撮れていましたが、今後は中望遠〜望遠でビシバシ撮る機会が増えそうなので、オートフォーカスの優秀なデジタル一眼レフカメラを買おうと考えています。

本当はライカSで撮りたいのですが、日陰の公園で試してみたところAFsではそもそもシャッターが降りないし、AFcも歩留まりがわるいので「やはり動体を撮るならニコンかキヤノンが必要か」と思った次第です。ちなみに、これまで所持していたキヤノンの資産はライカへの傾倒後にすべて処分したので、マウントに縛られることなく選定できる状態ですが、市場をざっと見てグッときたカメラはNikon D810Canon 5D Mark3Canon 7D Mark2で、今はこの3機種をメインに比較検討をしています。

目次


Nikon D810

Nikon D810の魅力は何と言っても35mmフルサイズのカテゴリで現代最高水準の3635万画素による解像力と、ベース感度ISO64の高画質ですよね。さっそく量販店で実機に触れてみたところ、これまで慣れ親しんだキヤノン機との操作感の違いに面食らいましたが、慣れてしまえば問題ないですし、ファインダーはクリアで、グリップも握りやすかったです。肝心のコンティニュアスAFも優秀で、通路を走る娘でチェックしただけとはいえ、なかなかの追従性の高さで、歩留まりも良さそうな感触を得ることができました。ボディの質感が写真で見るよりもチープだったのは少し残念でしたが、総合的にはかなりの好印象です。多画素ゆえに、このカメラで最高の結果を得るには撮影時や撮影後の苦労があるとは思いますが、それを補って余りある魅力を感じますね。

また、購入目的は中望遠~望遠レンジによる子供のポートレート撮影なので、NikonにするならメインレンズはAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIを考えていますが、このレンズは実効焦点距離が全域で70-200mmではないそうで、例えば、200mm相当の画角で撮影したい場合、被写体から10m以上離れる必要があるようです(こちらの検証ページを参照)。これが最短撮影距離1.4mともなれば実効焦点距離は60-130mmになってしまうので、顔のアップなどのクローズアップ撮影には難がありますね。小さい子供の撮影となれば尚更そのデメリットは顕著になるでしょう。

理屈を言えば、D810には3635万の画素数的余裕があり、130mm相当の画像を200mmにクロップしても約2400万画素の画像が得られますので、D810との組み合わせで実解像度約2700万画素を誇るこのレンズで撮影した画像であれば十分に高画質だと言えますが、最短撮影距離でも195mmが使えるキヤノンの70-200mmと比べてしまうと見劣りすることは否めません。ちなみに、この問題はもう1つ気になっている運動会で大活躍しそうなAF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VRも同様で、400mmを使いたい場合は被写体から40m離れる必要があります(ソースはこちら)。なかなか悩ましい問題ですね。

Nikon D810で撮影された写真



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Nikon D810 の超美麗な実写撮影サンプル 厳選12点


Canon EOS 5D Mark3

5D Mark3は発売から既に2年半以上が経っていますが、キヤノンのフラッグシップ機である1D X譲りの(正確にはEOS iSAとEOS iTR AFがキャンセルされた)AF・AEシステムが搭載されていますので、その性能に間違いはありません。画質については今や最もオーソドックスな2000万画素級の35mmフルサイズ品質で、色はキヤノンお得意の記憶色。子供がとっても可愛く写ります。JPEGの出来も良いですし、RAW現像するにしてもDPPでちょっと補正するだけで満足に仕上がるキヤノンの効率の良さ、安心感の高さはやっぱり魅力的ですね。スペック的にワンランク上(かつ最近発売されたばかり)のD810と値段が殆ど変わらないことだけが唯一不満ですが、良いカメラであることに疑いはありません。

なお、キヤノンにする場合、当然レンズは切れ味抜群のEF70-200mm F2.8L IS IIがメインになりますが、このレンズは5D Mark3との組み合わせによる実解像度が約2100万画素なので、2230万画素である5D Mark3のセンサーとのマッチングも抜群ですし、実効焦点距離は前述の通り最短撮影距離1.2mでも70-195mmなので、全域で安心して使うことができます。

Canon 5D Mark3で撮影された写真



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Canon 5D Mark3 の超美麗な実写撮影サンプル 厳選17点


Canon EOS 7D Mark II

7D Mark IIは2014年10月30日に発売されたばかりの最新機種ですが、スペック表を見てビックリしました。オールクロス65点AFセンサーにAIサーボAF III、EOS iTR AF、EOS iSA System、デュアル DIGIC 6、フリッカーレス、約10コマ/秒の連写と、まさに下克上と呼ぶに相応しい内容で、これはもはや事件ですね。APS-Cであるがゆえに実現される測距点配置の広範囲さと、この史上最高レベルのAF・AEシステムが組み合わされば、もはや何でも撮れそうです。唯一にして最大の不満は画質がほとんど向上していないところで、それが致命的に買い控えさせる要因となっているところが惜しいです。画質がもっと進化していれば、私は迷うことなくこのカメラを買っていたことでしょう。

Canon 7D Mark2で撮影された写真



こちらのエントリーで実写サンプルを多数掲載しています
Canon 7D, 7D Mark2 の美しい実写撮影サンプル 厳選18点

こうしてそれぞれを見ていくと、データの取り扱いやレンズに少々難はあるものの圧倒的に高画質なD810、画質は一歩劣るものの世界最高性能のAFを持つ7D Mark II、様々な面でバランスの良い5D Mark3といった感じですね、まだ焦る必要はないので、じっくりと考えてみたいと思います。

D810 vs 5D Mark3 vs 7D Mark II 比較表

機種 Nikon D810 Canon EOS 5D Mark II Canon EOS 7D Mark II
価格 ¥276,275 ¥265,800 ¥201,470
素子サイズ 35.9×24mm 36×24mm 22.4×15mm
画素数 3635万画素 2230万画素 2020万画素
AF測距点 51点
(クロス測距:15点)
61点
(クロス測距:最大41点)
65点
(クロス測距:最大65点)
AF検出範囲 -2~+19EV -2~+18EV -3~+18EV
側光方式 9.1万画素
RGBセンサー
63分割
TTL開放測光
15万画素RGB
+IR測光センサー
スポット測光 測距点に連動 中央固定 中央固定
連続撮影 約5コマ/秒 約6コマ/秒 約10コマ/秒
耐久性 20万ショット 15万ショット 20万ショット

レンズ 比較表

機種 Nikon AF-S NIKKOR
70-200mm f/2.8G ED VR II
Canon EF70-200mm
F2.8L IS II USM
価格 ¥210,189 ¥212,898
実解像度 約2700万画素
※D810の場合
約2100万画素
※5D Mark3の場合
実効焦点距離 1.4m:60-130mm 1.2m:70-195mmm
最短撮影距離 1.4m 1.2m
最大径×長さ φ87mm×205.5mm φ88.8mm×199mm
重量 1540g 1490g
手ブレ補正効果 約3.5段分 約4段分

※価格は記事作成当時に価格.comで調べたものになります。
実効焦点距離は最短撮影距離の数字です。

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