フォトメンテナンス・ヤスダ、そしてライカ銀座へ1

先日のエントリーで語ったアポズミ75mmのヘリコイド不調の件、早速フォトメンテナンス・ヤスダさんに診てもらったところ、やっぱりグリス切れらしいのでグリス交換をしてもらうことになりました。費用は4~5万円で作業日数は20日と、ライカ銀座のカスタマーサポートと大差ない条件でしたが、ここはひとつ名人と謳われるヤスダさんの腕によって絶好調になったレンズの感触を味わってみたいと思いお願いすることにしました。

また、事前チェックで75mmをライカMモノクロームにマウントすると50/75のブライトフレームが正常に表示されないという(M240はLEDなので発生しない)不具合も発見していたので、そちらも相談したところ、ブライトフレームの切り替えを制御する機構のバネがおかしいとこのとで、その症状が出ていなかった50mmでも「こうすると同じだよ」というフレームセレクターレバーの操作を教えてもらって実際にやってみるとたしかに50mmでも中途半端なところで止まる。いやはやさすが名人ですね。この不具合はボディの問題で保証期間中なのでライカ銀座に持っていくことにしました。

ちなみに、話の流れでズミルックス50mmも診てもらったのですが、なんとビックリこっちもグリスが切れてるとのことでした。この50mmは今年の6月にヨドバシカメラで新品購入したもので、75mmのようなトルク感の不均一や嫌な抵抗感は無いのですが、言われてみると確かに軽い。新品購入というバイアスで一切疑ってませんでしたが、一緒に持ってきていたズミルックス35mmと比べてみると明らかに軽かったです。

考えてみればいくら新品といっても工場から出荷された時期が昔であれば、保管している最中にもグリスの劣化は進みます。仮に何ヶ月も使われずに長期間在庫として保管されていたとすればこの状態も納得的。思い起こせば35mmの方はずっと入荷待ち状態だったものが6月末に1点だけ「在庫あり」となった日にすぐ購入したので、工場から届いた直後で状態が良かったのかもしれません(まさに新品だったということでしょうね)。

そうすると気になってくるのは50mmと同時に購入したアポズミ90mmで、家に帰って確認してみたところ案の定軽い。あくまでも35mmとの比較ですが明らかに軽かったです。こりゃ困ったぞということでライカ銀座のカスタマーサポートに電話をしてみたところ、応対して頂いた方のお話だと「購入時期が本当に最近ですし、在庫のレンズ複数と比較して明らかに軽い場合は初期不良として対応させて頂くことになるかと思います」とのことだったので、前述したライカMモノクロームのブライトフレームの件も含めて(ついでに縦ズレしてる気配のあったM240の距離計の件も含めて)、とりあえず新品購入したレンズ一式を全部持ってすぐさま銀座へ行くことにしました。

※ライカ銀座での話は次のエントリーに続きます・・・

ところで、日暮里に行く前は「ヤスダさんって一体どんな方だろう?」と最初はドキドキしていたのですが、なんとまぁ上品な方でしたね。無駄口は一切叩かない感じで言葉数は少ないですけど、高圧的でもなく、謙るわけでもなく、私のような若輩者でもすごく対等な目線で対話をしてくれる人だなぁという印象で、まさに職人という感じでした。

ちなみに店内にあるショーケースには商品が殆ど並んでおらずバルナック型(Ⅲf)が1台と、M5が1台あるだけ。年末にさしかかるこの時期は修理依頼が忙しいそうで、買い取ったカメラを修理して販売するところにまで手が回ってないようでした。

私はランニングコストの高いフィルムカメラの運用には自信がないのですが、レンジファインダーカメラにエポックメイキングを起こしたM3だけは心の片隅に居続ける存在でして。一度は触ってみたい、いや、一度は所有してみたいと思っています。