EF40mm F2.8 STM x EOS 6Dレビュー

EOS 6Dの購入時から軽いレンズがほしかったので、終了間際のキャッシュバックキャンペーンに乗じて、キヤノンのパンケーキレンズEF40mm F2.8 STMを購入しました。6Dと組み合わせ時の使用感などレビューしてみたいと思います。

デザイン

エッジが効いてスッキリしているEF-Mと違い、ノーマルのEFやEF-Sのデザインは総じて野暮ったいですが、EF40mm F2.8 STMも御多分にもれず垢抜けていないですね。思うに、鏡筒に施された梨地黒塗装の高級感漂うニュアンスと、カジュアルな印象のシルバーリングがミスマッチなんですよね。このミスマッチを見ると、「Lレンズより劣る見栄えに差別化しつつ、でも安っぽくは見えないように」みたいなコンセプトが透けて見えるようで、どこかシラケるというか「頑張ってるけど・・・なんだかな」みたいな気分に陥ります。これならばいっそのことLレンズとは方向性を変えて、EF-Mのようなシャープなデザインにシフトした方が良いです。

サードパーティーのレンズメーカーであるシグマは、近年プロダクトラインをリストラし、洗練されたデザインと優れた光学性能を持つレンズを意欲的にリリースし始めています。純正メーカーであるキヤノンにも頑張って欲しいですね。

ボディバランス

6Dの場合、私が所持する他のレンズではどれもフロントヘビーなバランスになりますが、基本的にはカメラ+レンズの重心を感覚で捉えて、右手はグリップに引っ掛け、左手はボディの底からレンズ鏡筒の下を支えるような格好で構えると、後はカメラとレンズの自重で安定します。しかし、長さが22.8mmと短いEF40mm F2.8 STMとの組み合わせでは前後の重量配分で重心を安定させるのは難しく、コンデジのように握力でホールドすることになるので、上に向けたり下に向けたりする時の安定性には不安を覚えました。

軽さについて

6D(755g)+EF40mm(130g)の組み合わせは合計885gで、フルサイズの一眼レフカメラとしては軽量級。5D Mark IIIのボディ重量より軽いです。撮影時には軽さよりもバランスを重要視しますが、運搬時は軽さが最も重要なポイントです。その点でこの組み合わせが優れていることに異論を差し挟む余地はありません。素晴らしい軽さです。フルサイズボディに画角40mmレンズの組み合わせで総重量885gというこの軽快感は、夜間撮影を含めたあらゆるシーンにおける、現時点(2013.5.3)で最強の高画質&高感度スナップ機といえるでしょう。

ただ、旅行などで本当に荷物を軽くしたい場合は、画質や高感度耐性を少し犠牲にしてでもミラーレスシステムを選択します。私は富士フィルムのXシリーズ派ですが、例えばX-E1+XF35mm F1.4は537gなので、6D+EF40mmの885gとは次元が違う軽さです。今後、X7並の小型フルサイズ機が出るかもしれませんが、その頃にはライカのお株を奪うフルサイズミラーレスが一般化しているかもしれません。一眼レフが軽さにおいてミラーレスに勝つことは難しいですね。(※後で気づいたんですが今も既にSONYのRX1があるので、小型・軽量・高画質・高感度フルサイズにおける6D+EF40mmはナンバー1じゃないですね(^^;)

操作性

このレンズのフォーカスリングはヘリコイドではなくバイ・ワイヤ(電子制御のモーター駆動)です。同じくバイ・ワイヤのEF85mm F1.2L IIでは、開放F1.2の薄いピント調整に対応すべく最短〜無限望までのピッチは広く設計され、その距離をスピーディーに移動できるようにトルクはスカスカに調整されていたので、MF操作に不満を持つ人がたくさんいたようですが、EF40mm F2.8のMF操作にはそこそこの手応えとダイレクト感があるので、操作音が少し耳障りなことを除けば、フィーリングは決してわるく無いです。

ただ、せり出した前玉が電源オフで自動的に沈胴してくれないのにはガッカリですね。この点は85LIIでも不満の声が多かったはずですが、いつになったら改善するんでしょうかね。いちいち無限望にしてから電源を切るのは本当にストレスです。他社のバイワイヤ制御レンズは電源オフで勝手に沈胴しますので、キャノンもそのやり方に習ってほしいです。

あと、これは操作性とは少しズレますが、ボディマウントへの装着感が今ひとつスムースさに欠けます。硬いというかキツイです。まるでKIPON製のマウントアダプターを装着する時の感触のようで、精度に不安を感じます。

AF

「STM(ステッピングモーター)によるAFは静かである」という先入観があったので、AF時にモーターの駆動音が聴こえた時は驚いてしまいました。このSTMが静かなのはもしかすると「ハイブリッド CMOS AF II」を搭載したX7等の動画サーボAFだけなでしょうかね?もうちょっと具体的に言及すると、音がすると言ってもジージーうるさいわけではなく許容範囲ではあるのですが、「静か」と喧伝するほどの静粛性ではないという感じです。後で調べたところ、STMにはリードスクリュータイプとギアタイプの2種類があるらしく、EF40mm F2.8は後者らしいです。リードスクリュータイプはもっと静かなのかもしれません。

という感じで、なんか不満ばかり書き散らかす文章になってしまいましたが、画質のコストパフォーマンスは高いですし、やっぱりこの軽量でコンパクトなサイズは大きな魅力ですので、多くの方にオススメできるレンズだと思います。

 

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