X-E1とX100Sのライブビューにおける露出シミュレーションの話

設定した露出(絞り値、シャッタースピード、ISO感度)をシミュレートし、最終的な撮影イメージをEVFおよびLCD(背面液晶)の画面に表示する。撮影者は好みの露出にあわせてシャッターを切るだけで画面で見たままのの写真が撮れる。露出をしミューレートしながらのライブビュー撮影はカメラがデジタル化されたことによる大きな恩恵の一つですよね。

最近の私のお気に入りカメラは富士フィルムXシリーズのX-E1とX100Sで、両機共にライブビューの露出シミュレーション機能もついていますが、どうにも中途半端な実装の仕方になっており、少し不便を感じています。

例えばX-E1は、AvやTvなどのセミオートのモードでは露出補正ダイヤルで調整可能な±2EVの範囲で露出結果は画面に反映されますが、なぜかマニュアルのMモードではカメラ側が自動的に標準露出に保ってしまうので、露出計頼りの撮影を余儀なくされます。OVFならそれも当り前ですが、せっかくのEVFで、しかも露出の判断を撮影者がすべて担うMモードで露出シミュレーションの恩恵が受けられないのは残念でなりません。

一方、X100SではMモードでも露出シミュレーションが機能するのですが、これがまた妙な動きで、シャッター半押しの間だけ露出結果が画面に反映されるという仕様になっているのですが、シャッターを半押ししながら絞りリングやシャッタースピードダイヤルを操作しても画面に反映されませんし、そもそもそういう使い方はしないので、あまり意味がありません。

他社のカメラにも露出シミュレーションはついていますが、普通は設定メニューから機能のON/OFFを選ぶことができ、理にかなった使い方ができます。例えば、屋外自然光でのスナップでは、常に最終イメージを確認しながら撮りたいので露出シミュレーションはONにしますが、暗い室内で汎用ストロボを用いた撮影をする時にはONのままだと画面が真っ暗になりフレーミングできなくなってしまうのでOFFにします。といった具合に、機能が撮影者のコントロール配下にあるので、場面に応じて使い分けることができます。この点はぜひ富士フィルムにも見習ってほしいものです。っていうかファームアップで対応してくださいm(_ _)m


FUJIFILM X100S 実写レビュー「解像力」


FUJIFILM X100S 1/125 F11 200

富士フィルムが開発した最新鋭のX-Trans CMOS II センサーを搭載したX100Sで初めて真面目に撮影してみましたが、なんとまぁ素晴らしいカメラなのでしょうかね。久しぶりに感動してしまいました。これまでは少し言い過ぎの感があった「フルサイズに匹敵する解像力」というX-Trans CMOSのキャッチコピーですが、第二世代になっていよいよ現実味が帯びてきました。

私はこれまでEOS 5D Mark IIやEOS-1D X、EOS 6D、最近ではDSC-RX1などのフルサイズの撮像素子を持つカメラで撮影をしたことがありますが、その描写と比べると第一世代のX-Trans CMOSは質感や空気感の再現力で劣っているという印象を持っており、フルサイズに匹敵しているか?と言われれば否を唱えていました。しかし、今回のバージョンアップで25%向上したとされる解像力を目の当たりにしたら、もう否定することはできません。もちろん物理的なセンサーサイズの差からくるボケ量の豊富さはフルサイズの方が優位ですが、こと解像力については引け目を感じることは無くなりそうです。

近い将来登場するフラッグシップのX-Pro1後継機が、このX100Sを超える描写性能になることを想像すると(そしてさらなる未来にフルサイズ化されることを想像すると)、富士フィルムXシリーズの今後の進化が本当に楽しみです。


FUJIFILM X100S レビュー

Canon EOS-1D X+EF50mm F1.2L USM 1/160 F13 200

DSC-RX1の購入を機に、X100Sへの執着心は消えると思っていましたが、全然消えません。このままモヤモヤしているのは性に合わないので入手いたしました。早速開封して色々とチェックしたので、その感想を語ってみたいと思います。

X100Sのデザイン

カメラの原型を想起させる造形です。このクラシックカメラ然としたフォルムはライカM3を彷彿とさせますが、ボディ両サイドのアシンメトリーな処理と、少し濁ったようなシルバーの色味が、優雅さの漂うライカとは異なった無骨な印象を与えています。しかし、この無骨さはキライではありません。むしろ好きなぐらいです。

X100Sのハンドリング

ホールド性は全然よくないです。グリップの隆起はホールド性に殆ど寄与していませんし、右手親指の引っ掛けどころもありません。ボディの型はX100からそのままキャリーオーバーしたようで、欠点もそのまま引き継いだようです。ここはもう少し頑張って、X-Pro1やX-E1のようにサムレスト的な突起を設けて、そこにAF・AE-LボタンとQボタンを設置して欲しかったですね。というか、自然と親指のかかる背面右上の一等地にインジケーターランプだけをポツンと配置するのはナンセンスです。このデザイン的な汚点は早く払拭すべきです。

X100Sの操作性

もはや言わずもがなですが、レンズに配された絞りリング、軍艦部のシャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤルなど、高品質な金属パーツからなるアナログな操作系を駆使する露出操作はそれだけで豊かなクオリアがあります。アナログゆえに電源OFFでも露出が変更できる点も合理的です。それに心地良いトルク感やクリック感があいまって、官能的な撮影体験を提供してくれます。

難をいえば、このカメラのレンズは鏡筒の全長が短いぶん絞りリングとピントリングの幅が狭く、少し操作がしづらいですね。絞りリングにはタブを設けて操作性の向上に努めていますが、それでもやっぱりやりづらいです。ただ、これはカメラ本体の厚みを抑えるためなので我慢できる範囲です。

なお、既存のXシリーズ共通の問題だったAFエリア変更ボタンの位置はユーザの要望を反映して右側のセレクターボタンの上キーに変更になりました。あとは動画の録画開始専用ボタンの新設が望まれますね。せっかくX100SからフルHDの60p動画が撮影できるようになったので、一発で録画が開始できるボタンがほしいです。

X100Sのファインダー

ご存知の通りX100SにはOVF(光学ファインダー)とEVF(電子ファインダー)をレバー操作で切り替えることができるハイブリッドビューファインダーが搭載されています。OVFはファインダー倍率約0.5倍、視野率約90%のブライトフレーム方式で、EVFは0.48型、視野率約100%の約236万ドット液晶です。どちらもスッキリとクリアで見やすいです。

ただ、EVFによるMF時のエリア拡大表示には少し難があります。低光量下時に顕著ですが、まるでインターレース方式で撮影した映像のように走査線がチラチラしてるように見える時があり、ピントピークを捉えるのに難儀します。明るい屋外だとまた違うのかもしれませんが、同じ環境でもX-E1にこのチラチラ感はないので、有機ELパネルと普通の液晶との差なのかもしれません。

また、レバー操作以外でOVFとEVFがカチャカチャ勝手に切り替わるのも気になります。例えばEVFモード時にファインダーから眼を離すと、アイセンサーが感知してLCD(背面液晶)表示に切り替わりますが、それと同時にファインダー内も「チャッ」という動作音と共にOVFに切り替わります。そして、再度ファインダーに接眼すると「チャッ」とEVFに戻る。つまりEVFモードの時にファインダーから眼を離したりつけたりする度にOVFとEVFがカチャカチャ勝手に切り替わってしまうんです。これがなんとも不快で、集中力が削がれるような気分にさせられますし、部材の無駄な消耗が進んでしまいそうな不安も感じさせます。推察するにこれは消費電力を少しでも抑えるための配慮なのだと思いますが、余計なお世話だと感じました。

さらに、LCDでのメニュー操作時も妙な動きをします。X100Sの設定メニューには「撮影メニュー」と「セットアップ」という2つのカテゴリーがありますが、セットアップのメニューに遷移するとなぜかファインダーがEVFに切り替わります(前述の通り、ファインダーは基本OVF状態で待機するので撮影メニューの操作時はOVFのままです)。これにどういう意図があるのかさっぱりわかりませんし、そもそも自分のコントロールを無視して機械が勝手にカチャカチャと音を立てて動くのは不愉快です。次の機種ではぜひ改善していただきたいです。

X100SのAF

AFのレスポンスは良好です。速やかに合焦し、精度も申し分ありません。コンティニュアスAFは試していないのですが、私はこのカメラで動体撮影をする気があまりないので、コンティニュアスAFへの言及は他のレビュアーさんに譲ります。

X100SのMF

マニュアルフォーカスも好印象です。例えば、AFでザックリとピントをあわせてからエリアを拡大してMF操作をしたい場合、X-E1ではAF・AE-LボタンでAF > コマンドダイヤルでエリア拡大 > ピントリングでMF > シャッター全押し、という4工程を4箇所の操作を駆使して行う必要がありますが、X100Sには「MFフォーカスチェック」という設定項目が追加されており、これをONにしてMモードでピントリングを回すと自動的にエリアが拡大されます。これによってコマンドレバーの操作が不要になるので、親指をあっちこっちに動かさなくてよくなりました。これは地味ですが嬉しい進化です。(※ちなみに以前アップしたDSC-RX-1とX100Sを比較したエントリーでは勘違いをしていました)

X100Sのシャッター

X100Sはレンズシャッターなので、シミュレートされた電子音をOFFにするとシャッター音はほぼ無音にできます。また振動も極めて少ないです。この感覚はシャッターフィーリングに刺激を求める方々には物足りないでしょうが、私はとても好きです。周の人たちに迷惑をかけず、静かに、確実に撮影することができます。ちなみに、シャッタースピードは絞り値によって可変で、F2~F2.8は1/1000秒、F4~F5.6は1/2000秒、F8以上は1/4000秒です。開放付近で1/1000秒は心許無い印象ですが、絞り約3段分のNDフィルターが内蔵されていますので、光量が多い場所でもある程度は絞り開放で撮影することが可能です。

X100Sの画質

「絞り開放ではソフト、絞り込むとシャープ、まるでオールドレンズのような味わいが・・・云々」と評判のフジノン 35mm F2 レンズとX-Trans CMOS IIセンサーの組み合わせで一体どんな素晴らしい描写が得られるのか?これについては、まだちゃんと試してないので後日改めてエントリーする予定です。

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東急ハンズでデコパネを購入 SONY DSC-RX1でテスト撮影

テーブルフォトの背景用に東急ハンズで「デコパネ」なる数種類のカラーボードを買ってきました。試しに赤・青・黄の3つのパネルで箱をつくってストロボ2灯を炊いて撮影してみたのですが、色が被りまくって大変です。にわか仕込みの独学ライティングだと結構厳しいですね。幸い仕事でフォトショップを10年以上使ってきたので、その技術の延長でLightroomで補正しまくって、なんとか上の写真の状態に仕上げました。これからトライ&エラーを重ねて、撮りっぱなしでもっと美しく撮れるように修行するつもりです。


FUJIFILM X-Pro1 & X-E1の画質はフルサイズに匹敵するのか?

FUJIFILM X-E1+XF35mm F1.4 R+YOUNGNUO RF-603 x3+580EX II x2 1/125 F11 200

ここ数日、SONY DSC-RX1(カールツァイス「ゾナーT*」35mm F2)、Canon EOS-1D X(EF85mm F1.2L II)と、立て続けにフルサイズのカメラ+単焦点レンズでブツ撮りをしたので、記憶が鮮明なうちにX-Trans CMOSセンサー搭載のX-E1でも同じような環境で撮影して「フルサイズに匹敵する」と富士フィルムが謳うキャッチコピーが本当か検証してみました。今回のテスト撮影で使用したレンズは、既に各所でその性能が絶賛されているXF35mm F1.4 Rですが、撮影されたカットを眺めていて改めて感じたのは、やはり富士フィルムのX-Trans CMOSセンサーとフジノンレンズは素晴らしいということです。

FUJIFILM X-E1+XF35mm F1.4 R+YOUNGNUO RF-603 x3+580EX II x2 1/125 F11 200

同じ環境、同じ被写体ではありませんし、高周波成分の多い画像でもない。おまけにフルサイズとの差異を納得的に語る語彙も持っていな私がこの比較を行うことにどれほどの意味があるかわかりませんが、誤解を恐れずに言えば、パッと見の全体像はもちろん、等倍鑑賞のディテールからでさえも、フルサイズで撮影した写真の品質に迫る説得力を伴った画の力強さを感じました。

しかし、「匹敵」という言葉が適当かといえば、それには少し疑問が残ります。匹敵とはつまり「肩を並べている」ということで、同等という意味ですが、同等の品質かと言われたらそれはちょっと違う。やっぱりフルサイズの方が少し上手で、薄皮一枚のヴェールを脱いだ鮮明感というか、空気感(この言葉は極力使いたくないのですが)が違うんですよね。それが解像力の差なのか階調再現力の差なのかはわかりませんが、少しだけ、でも確実に違う。それが価格差に見合う力の差かどうかは主観によりますが、被写体によっては決定的な印象の差になるかもしれません。いづれにせよやっぱりフルサイズは懐が深いですね。再認識させられました。


SONY DSC-RX1, RX1R ハンドグリップ Really Right Stuff BRX1-Set

Canon EOS-1D X+EF85mm F1.2L II+ST-E2+580EX II x2

DSC-RX1専用のハンドグリップを購入しました。Really Right Stuffの「BRX1-Set」です。他にも2つほど候補があり、そちらの方が安価だったのですが、どうにも外見がカッコわるくていけません。ま、BRX1も決してカッコイイわけではなく、「一番マシ」という理由で購入を決めたわけですが、実際に装着してみると予想していた以上に見栄えが良かったです。造りがしっかりしていて剛性感も十分。グリップ性は飛躍的に向上し、落下の不安は大幅に軽減しました。重量は145gほど増加しましたが、握りやすさの恩恵で体感重量はむしろ軽くなりました。もちろん装着したままメディアやバッテリーなどの交換も可能です。価格がUPSの国際配送料込みで242.65ドル(=約2万5千円)なので、コストパフォーマンスが高いとは言えませんが、買って損はないアイテムですね。

Canon EOS-1D X+EF85mm F1.2L II+ST-E2+580EX II x2

今回はベースプレート、Lプレート、グリップの3点セット(※セットで買うと5ドル安い)を購入しましたが、写真はLプレート(カメラに向かって右側面に装着する縦置き撮影用のパーツ)は外した状態です。手持ち撮影の際にLプレートがあると左手に不快な感触があるので、三脚を使う撮影以外では外しておいた方が握り心地は良好です。ちなみに、このRRSの製品はアルカスイス(クイックシューの規格)の互換製品なので、対応雲台であれば三脚撮影時の縦置きと横置きの変更が器具の付け替え無しに行えます。もちろん、普通の三脚穴も用意されているので、アルカスイス仕様の雲台を持っていなくてもブラケットを装着したままで三脚撮影可能です。

不満なのはカメラのボディと直に接触する内側の表面処理です。ボディ表面を保護するような配慮が一切なく、金属と金属が直に接触します。グリップパーツについてはボディ側に合皮が貼られている部分が主な接触面になるのでまだ大丈夫そうですが、他はもろに金属 対 金属なので適当に扱うとすぐ傷がつきそうで心配です。

RRS含めて、私が検索してみつけたグリップは以下です。ご参考まで。

SONY DSC-RX1, RX1R 関連製品



SONY DSC-RX1 試し撮り ストロボ2灯でライティングテスト


SONY DSC-RX1を購入してからというもの、まだ1度も本格的な撮影をしておらずフラストレーションが溜まっているので、先日検証したストロボ多灯ライティングで手持ちのカメラを撮影してみました。

撮影後、Lightroomでの現像時に等倍で眺めて改めて感じましたが、このカメラの描写力は本当に凄いですね。実は私、カールツァイスのレンズは初めてなのですが、この「ゾナーT*」と称される35mm F2のレンズはとにかく解像感が高く、鮮烈で、被写体をありのままにシャープに描写します。「味」と称してユーザの感受性に依存するような曖昧さが無く、誤魔化しが一切効かないので、撮影者のスキルがダイレクトに反映されるレンズですね。

ちなみに上のカットですが、一番デキの良いのが少し引き気味のショットで余分な空間をトリミングしてしまったのですが、それでも素晴らしい解像感があります。いや〜早く外に連れ出して撮影したいです。


SONY DSC-RX1とST-E2+αでCanonのストロボが発光可能!

先日のエントリーで、DSC-RX1からキヤノンのストロボを発光させるべく、シューアダプター2連結+ラジオスレーブ(YOUNGNUO RF-603)の実験をし、それは失敗に終わりましたが、ふと思い立ってシューアダプター2連結+ST-E2(キヤノン純正のワイヤレストランスミッター)のセッティングで試してみたところ…

見事に発光できました!!

もちろんETTLやハイスピードシンクロ、RATIO等の機能は使えませんが、ストロボ同調速度1/125秒を上限にマニュアル発光が使えます。これでキヤノンEOS-1D X、富士フィルムX-E1、ソニーDSC-RX1、すべてのカメラでキヤノンのストロボを使いまわせるようになりました。多灯ライティングで違うカメラを使いたい時に、いちいちストロボ付け替えたりせずパッと使えるのは本当に嬉しいです。いや〜嬉しい!っていうか買ったものが無駄にならなくて良かったのも嬉しい(笑)

ちなみに、屋内での撮影ではライブビュー表示の設定は「設定効果反映OFF」にするのがオススメです。当たり前ですが、カメラはストロボを認識していないのでストロボ光込みで適正露出にあわせるとライブビュー表示では画面が真っ暗になってしまいます(OFFの状態であれば露出設定がどうであれカメラは液晶を標準露出にゲインアップしてくれます)。逆に屋外での逆光ポートレート等ではONにして、背景の露出は液晶であわせ、被写体の露出はストロボを調光していく感じです。

そんなこんなでキヤノンユーザのみなさま、上記のセッティングであればソニーのDSC-RX1でキヤノンのストロボを発光させることが可能です。ぜひお試しください。

※ちなみにDSC-RX1にST-E2直付でも使えるのでは?と思って試してみましたが、シューの奥にある接点が邪魔でコネクター部が全部入りきらず、使えませんでした。


SONY DSC-RX1とラジオスレーブでCanonのストロボを発光?

DSC-RX1でキヤノンのストロボをワイヤレス発光したいのですが、X-E1で同じことをするために買ったYOUNGNUO RF-603を単にシューにはめるだけでは発光しませんでした(ちなみにX-E1では問題ナシ)。先日のエントリーでも同じことを書きましたが、ソニーのカメラはこれまで独自規格のオートロックアクセサリーシューでしたが、α99以降の機種からISO規格のマルチインターフェースシューに変更になり、これからは汎用的に使えるもののと思っていたのでガッカリです。

しかし、ソニーの純正ストロボを買う気にもなれないので、マルチシューを汎用シューに変換するアダプターを探したのですが、そういう商品は無く、みつかったのはオートロックシューから汎用シューに変換するアダプターだけでした。今回のシュー変更を機に、マルチシューからオートロックシューへの変換は純正アダプターが販売されていますので(さっきからシューシューうるさいですがw)、どうやら私のやりたいことの実現には、そのアダプターの2連結に賭けるしか無いようです。ということで早速実験してみました。

上の写真のように、まずはマルチシューをオートロックシューに変換するアダプターを装着し、さらにオートロックシューを汎用シューに変換するアダプターを装着して、その上にRF-603を接続します。このセッティングで試してみたところ、ちゃんと発光…

しません!!!(笑)

ぜんぜん発光しねー!!

ウンともスンともいわないねコイツ(笑)
※後日の実験でST-E2だと発光可能なことが判明


シューアダプターADP-MAA(ソニー純正)|マルチシュー > オートロックシュー
https://www.sony.jp/ichigan/products/ADP-MAA/



YOUNGNUO SONYα用ホットシューアダプター|オートロックシュー > 汎用シュー
http://panproduct.com/?p=926

それぞれ2000~3000円するので、送料含めてトータル6000円ぐらいの出費をしましたが、この実験によって、今のところDSC-RX1では汎用ストロボのワイヤレス発光は無理なことがわかりました。素人なので原因は全くわかりませんが、とにかく使えません。YOUNGNUOさんにはぜひラジオスレーブが使えるアクセサリーシュー to 汎用シューのアダプターを開発して頂きたいですね。

てなとこで、この実験がみなさんのご参考になれば幸いです。


FUJIFILM X100S vs SONY RX1 徹底比較レビュー

X100S vs RX1 デザイン

ライカM3へオマージュを捧げるX100Sの懐古趣味的なデザインに対して、RX1はソニーらしさ溢れるシンプルさ追及型のデザインですね。方向性が異なるので一概に優劣をつけるのは難しいところです。私はどちらも好きですが、ことボディの質感に関してはRX1の方が上等な印象を受けました。

X100S vs RX1 ホールド性

RX1はレンズが大きいので、フロントヘビーなイメージを抱いてましたが、どっこいそんなことは無く、むしろボディの方が重いので重心は捉えやすいです。その重心の捉えやすさと鏡筒の長さのおかげで、一眼レフのようなスタンスでホールドすることが可能です。横幅がタイトなので右手と左手が干渉しますが、いっそ開き直って、左手はレンズとボディのみならずグリップしてる右手ごと下から包み支えるように構えれば問題ありません。

一方のX100Sはレンズが短いのでそういう構え方はしづらいですが、RX1よりも軽いので握力任せにホールドしてもさほど苦になりません。両機ともに一長一短あり、簡単にまとめると「どっちもホールド性が良いとは言えないが、騒ぐ程のことではない」という印象です。ちなみに外付けグリップを探してみましたが、どうも「これだ!」というのが無いですね。もし買うならReally Right Stuffの製品が良さそうです。DSC-RX1用X100S用(※海外通販しかないですが)

X100S vs RX1 操作性

両機とも撮影が楽しいカメラですが、操作感はRX1の方が好印象です。まず物理的にピントリングや絞りリングの幅が太いので操作しやすいですし、ピントリングの程良いトルクとスムーズな感触、絞りリングの小気味良いクリック感など、官能性が高いです。なによりマニュアルフォーカスがやりやすい。例えば、両機ともAFでザックリとピントをあわせてからエリアを拡大してMF操作をすることができますが、以下の手順のようにRX1の方が手数が少ないです。

▼X100S MFモード 4工程
AF・AEロックでAF > コマンドレバー(エリア拡大) > ピントリングでMF > シャッター全押し

▼RX1 DMFモード 3工程
シャッター半押しでAF > ピントリングでMF > シャッター全押し ※エリア拡大は自動

しかも、操作する場所はX100Sの4カ所(AE・AFロックとコマンドレバー、ピントリング、シャッター)に対して、RX1は2カ所(シャッターとピントリング)だけ。シャッターを切る前にチャカチャカと親指を動かさなくてよいので構図もとりやすく、明らかにRX1の方が楽ちんです。訂正:X100SにはMFフォーカスチェックという項目が新設されており、これをONにすると、フォーカスリングを回すと同時に自動的にエリアが拡大されるようになってました。

また、好みの機能をアサインできるボタンの数が全然違います。RX1はCキー、AELキー、左・右・下キーと5つもあります。対してX100SはFnキーの1つだけ。あらゆる機能が親指だけで完結できるRX1の方がやはり使い勝手が良いです。RX1に文句をつけるとすれば、フォーカスモードの切り替えレバーで、これが硬い上に動かしづらい形状をしています。あと電源も硬いですね。誤操作防止だとしてもやり過ぎ。ここまで使い勝手をわるくする必要はありません。

ちなみにX100Sが優位な点は独立したシャッタースピードダイヤルですよね。RX1のコントロールダイヤルによる操作でも問題は無いですが、いつでも天面をみれば設定が確認でき、電源が入っていなくても変更できるというのは想像以上にメリットがあるものです。

X100S vs RX1 ファインダー

これはX100Sの圧勝、というかRX1はファインダーがありません。X100SにはOVF(光学ファインダー)とEVF(電子ビューファインダー)をフレキシブルに切り替えられるハイブリッドビューファインダーという素晴らしい機能が装備されています。OVFはブライトフレームがシャッター半押し状態でしかパララックス補正してくれないのが玉にキズですが(MF時にはフォーカスに連動して動いてほしい)、スカッとクリアで気持よい見え具合です。EVFも高精細で心地良いです。

一方のRX1にも別売りで外付け可能なEVF(FDA-EV1MK)がありますが、これがまた素晴らしいデキです。ファインダー倍率0.71倍、235万ドットの0.5型有機ELパネルはとても大きくクリアで、スッキリ見やすいです。EVFだけに限ればFDA-EV1MKの方が良いです。見た目はちょっとカッコわるくなりますが、私は購入しました。ちなみにアイカップは大小2つのサイズが付属していて、小さい方を装着しています。

X100S vs RX1 シャッター

両機ともにレンズシャッターなので、振動は極めて少なく、音も静か(電子音はOFFにするのが乙です)。これらの特性はシャッター音に刺激を求める方には物足りないでしょうが、私はとても気に入りました。振動が少ないことはブレ防止に繋がりますし、音が静かなのは周りに迷惑を掛ける心配が少ないので助かります。ちなみにスペック表にはきちんと表記されていませんがシャッタースピードは絞りに応じて可変で、それぞれ以下のような仕様になっています。

▼FUJIFILM X100S
F2~F2.8は1/1000秒、F4~F5.6は1/2000秒、F8以上は1/4000秒

▼DSC-RX1
F2〜F3.5は1/2000秒、F4〜F5は1/3200秒、F5.6以上は1/4000秒

このように書くとRX1の方が勝っているように見えますが、X100SにはNDフィルターが内蔵されており、任意で使用できるという優位性があり、甲乙つけ難いです。

X100S vs RX1 AF

断然X100Sの方が良いです。精度もスピードもX100Sが上です。レスポンスの良いAFでサクサク撮りたい人にはX100Sです。もし同じ焦点距離のX100Sを追加購入するとしたら、このテンポ感が大きい理由になりますね。一方、RX1の方は精度はともかく鈍足ですね。XF60mm F2.4 R並に遅い。だからAFが迷った場合は、まず被写体の近くにあってかつセンサーが捉えやすい物体にのDMFモードのAFでおおまかに合わせ、その後MFで調整するといったテクニックが必要になってきます。前述の通りRX1はマニュアル操作が気持ちイイので、そういう操作をしていると自然とカメラとの対話モードに突入します。この機械との対話がなかなかロマンチックで心地良い気分なので、遅いAFも許せてしまう自分がいます。

X100S vs RX1 画質

サンプル画像を見る限りでは、やはりフルサイズセンサーの懐の深さとカールツァイス「ゾナーT*」レンズの切れ味が組み合わさったRX1の方が上ですね。X100Sに搭載されたフジノンレンズのF2〜F2.8のソフトさと鮮明感が同居する個性的な描写や、F4以降のキリッとした描写も大好きですが、万人受けするのはRX1でしょう。開放から切れ味抜群で、解像感を求めて絞る必要がありません。もちろん高感度にも強いし、ボケも大きく美しい。フルサイズとAPS-C、撮像素子サイズの差は少なくありません。X100Sの開放付近の個性が好きな人でなければ、RX1を選んだ方が幸せになる人が多いはずです。

X100S vs RX1 拡張性

RX1のシューにラジオスレーブ送受信機(YONGNUO RF-603)をつけてキヤノンのスピードライトをマニュアル発光させたいのですが、RX1のマルチインターフェースシューでは動作しませんでした。ソニーのカメラはこれまで独自規格のオートロックアクセサリーシューでしたが、α99以降の機種からISO規格のシューに変更になり、これからは汎用的に使えるもののと思っていたのでガッカリです。

ソニー純正のストロボを買い足す気にはなれないので、「マルチインターフェースシュー > オートロックアクセサリーシュー > 汎用ホットシュー」という順序で変換するアダプターを購入してみました(金額は合計5〜6千円ぐらい)。その実験結果はまた後日のエントリーでお知らせします。ちなみにX100Sでラジオスレーブの実験はしてませんが、X-E1では大丈夫なのでおそらく問題なく使えるはずです。

ということで毎度のように長々書いてしまいましたが、ようは「色々考えてRX1買いました」ってのをアピールしたかったっぽいです(笑)次回は、外に連れ出して撮ってきた写真を公開したいと思います。

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FUJIFILM X100T 関連製品


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EF40mm F2.8 STM x EOS 6Dレビュー

EOS 6Dの購入時から軽いレンズがほしかったので、終了間際のキャッシュバックキャンペーンに乗じて、キヤノンのパンケーキレンズEF40mm F2.8 STMを購入しました。6Dと組み合わせ時の使用感などレビューしてみたいと思います。

デザイン

エッジが効いてスッキリしているEF-Mと違い、ノーマルのEFやEF-Sのデザインは総じて野暮ったいですが、EF40mm F2.8 STMも御多分にもれず垢抜けていないですね。思うに、鏡筒に施された梨地黒塗装の高級感漂うニュアンスと、カジュアルな印象のシルバーリングがミスマッチなんですよね。このミスマッチを見ると、「Lレンズより劣る見栄えに差別化しつつ、でも安っぽくは見えないように」みたいなコンセプトが透けて見えるようで、どこかシラケるというか「頑張ってるけど・・・なんだかな」みたいな気分に陥ります。これならばいっそのことLレンズとは方向性を変えて、EF-Mのようなシャープなデザインにシフトした方が良いです。

サードパーティーのレンズメーカーであるシグマは、近年プロダクトラインをリストラし、洗練されたデザインと優れた光学性能を持つレンズを意欲的にリリースし始めています。純正メーカーであるキヤノンにも頑張って欲しいですね。

ボディバランス

6Dの場合、私が所持する他のレンズではどれもフロントヘビーなバランスになりますが、基本的にはカメラ+レンズの重心を感覚で捉えて、右手はグリップに引っ掛け、左手はボディの底からレンズ鏡筒の下を支えるような格好で構えると、後はカメラとレンズの自重で安定します。しかし、長さが22.8mmと短いEF40mm F2.8 STMとの組み合わせでは前後の重量配分で重心を安定させるのは難しく、コンデジのように握力でホールドすることになるので、上に向けたり下に向けたりする時の安定性には不安を覚えました。

軽さについて

6D(755g)+EF40mm(130g)の組み合わせは合計885gで、フルサイズの一眼レフカメラとしては軽量級。5D Mark IIIのボディ重量より軽いです。撮影時には軽さよりもバランスを重要視しますが、運搬時は軽さが最も重要なポイントです。その点でこの組み合わせが優れていることに異論を差し挟む余地はありません。素晴らしい軽さです。フルサイズボディに画角40mmレンズの組み合わせで総重量885gというこの軽快感は、夜間撮影を含めたあらゆるシーンにおける、現時点(2013.5.3)で最強の高画質&高感度スナップ機といえるでしょう。

ただ、旅行などで本当に荷物を軽くしたい場合は、画質や高感度耐性を少し犠牲にしてでもミラーレスシステムを選択します。私は富士フィルムのXシリーズ派ですが、例えばX-E1+XF35mm F1.4は537gなので、6D+EF40mmの885gとは次元が違う軽さです。今後、X7並の小型フルサイズ機が出るかもしれませんが、その頃にはライカのお株を奪うフルサイズミラーレスが一般化しているかもしれません。一眼レフが軽さにおいてミラーレスに勝つことは難しいですね。(※後で気づいたんですが今も既にSONYのRX1があるので、小型・軽量・高画質・高感度フルサイズにおける6D+EF40mmはナンバー1じゃないですね(^^;)

操作性

このレンズのフォーカスリングはヘリコイドではなくバイ・ワイヤ(電子制御のモーター駆動)です。同じくバイ・ワイヤのEF85mm F1.2L IIでは、開放F1.2の薄いピント調整に対応すべく最短〜無限望までのピッチは広く設計され、その距離をスピーディーに移動できるようにトルクはスカスカに調整されていたので、MF操作に不満を持つ人がたくさんいたようですが、EF40mm F2.8のMF操作にはそこそこの手応えとダイレクト感があるので、操作音が少し耳障りなことを除けば、フィーリングは決してわるく無いです。

ただ、せり出した前玉が電源オフで自動的に沈胴してくれないのにはガッカリですね。この点は85LIIでも不満の声が多かったはずですが、いつになったら改善するんでしょうかね。いちいち無限望にしてから電源を切るのは本当にストレスです。他社のバイワイヤ制御レンズは電源オフで勝手に沈胴しますので、キャノンもそのやり方に習ってほしいです。

あと、これは操作性とは少しズレますが、ボディマウントへの装着感が今ひとつスムースさに欠けます。硬いというかキツイです。まるでKIPON製のマウントアダプターを装着する時の感触のようで、精度に不安を感じます。

AF

「STM(ステッピングモーター)によるAFは静かである」という先入観があったので、AF時にモーターの駆動音が聴こえた時は驚いてしまいました。このSTMが静かなのはもしかすると「ハイブリッド CMOS AF II」を搭載したX7等の動画サーボAFだけなでしょうかね?もうちょっと具体的に言及すると、音がすると言ってもジージーうるさいわけではなく許容範囲ではあるのですが、「静か」と喧伝するほどの静粛性ではないという感じです。後で調べたところ、STMにはリードスクリュータイプとギアタイプの2種類があるらしく、EF40mm F2.8は後者らしいです。リードスクリュータイプはもっと静かなのかもしれません。

という感じで、なんか不満ばかり書き散らかす文章になってしまいましたが、画質のコストパフォーマンスは高いですし、やっぱりこの軽量でコンパクトなサイズは大きな魅力ですので、多くの方にオススメできるレンズだと思います。

 

EF40mm F2.8 STM 関連製品

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