自然教育園|EOS-1D X + 70-200mm F2.8L II

Canon EOS-1D X+EF70-200mm F2.8L IS II USM

自然教育園|EOS-1D X + 70-200mm F2.8L II

Canon EOS-1D X+EF70-200mm F2.8L IS II USM

自然教育園|EOS-1D X + 85mm F1.2L II

Canon EOS-1D X+EF85mm F1.2L II USM

自然教育園|EOS-1D X + 85mm F1.2L II

Canon EOS-1D X+EF85mm F1.2L II USM

自然教育園|EOS-1D X + 70-200mm F2.8L II

Canon EOS-1D X+EF70-200mm F2.8L IS II USM

自然教育園|EOS-1D X + TS-E24mm F3.5L II

Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F13 1/50 200

晴海埠頭 - Harumi Pier

FUJIFILM X-E1+XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS F11 1/160 200 27mm
FUJIFILM X-E1+XF35mm F1.4 R F8 1/60 200
FUJIFILM X-E1+XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS F7.1 1/300 200 27mm
FUJIFILM X-E1+XF35mm F1.4 R F8 1/210 200

HG-XE1 レビュー!富士フィルム X-E1用ハンドグリップ

FUJIFILM X-E1のグリップが心許無いのでハンドグリップ「HG-XE1」を購入しました。ノーマル状態のグリップに不安を覚える方は沢山いると思いますので、早速その使用感など語ってみたいのですが、ボディに装着してカメラを構えてみた第一印象は「重い」そして「握りづらい」でした。

まず重さについてですが、HG-XE1の重量を計測したところ84.5gありました。質感が良いのは素晴らしいのですが、この重さは頂けません。例えばX-E1+XF35mm F1.4 Rの組み合わせは537gですが、これが621.5gになるのは数字で見る以上にズシッと重く、X-E1の軽快感がスポイルされているような感覚に陥りました。

これでよほどグリップ性が高まれば結果オーライですが、このハンドグリップはエルゴノミクスデザインとは言い難く握りづらいものでした。

後付けグリップの本文はカメラを握りやすくして安定感を増し、落下の危険性を軽減し、右手の疲労を軽減し、撮影に集中することを後押しすることですが、このグリップの隆起はボディ中腹やや上の位置までしかなく、中指が中途半端に浮いた状態に晒される形状になっており、かなり違和感があります。おまけに指や親指の付け根の腹などあちこち角があたっているような不快感があり、それに気をとられて集中力が削がれるような感覚を抱きました。

このハンドグリップが実現している良点は落下の危険性低減でしょう。しかし、それは物理的な突起の大さが増すのであたりまえの事ですし、それが評価できるのは握り心地の良さを両立してればこそ。重い、握りづらいなどのマイナス評価を払拭するほどではありません。

それに私は落下の危険性低減の役割はリストストラップに負わせているので、そういう観点からも評価することができません。(※ちなみに私は三脚穴に付けるタイプのリストストラップを使用しています)

なぜこのようなデザインなのか?ということを考えたのですが、もしかするとAF補助光ランプの位置が原因かもしれません。例えばX100はレンズ寄りにAF補助光ランプがあり、露出補正ダイヤルのすぐ下までグリップが隆起していますが、X-E1はAF補助光ランプがグリップ寄りにあるので、グリップの隆起はボディ中腹までに抑制して、握ったときに中指が自然とAF補助光ランプを避けるような位置にくるようなデザインになっています。

この後付けグリップもその設計は踏襲されており、AF補助光ランプを隠してしまう位置に指がこないような配慮がされていますが、ボディ中腹までの中途半端な隆起をただ誇張したようなデザインになっているため、ハンドグリップの本分である握りやすさの向上に寄与していません。これでは本末転倒です。

私は手が大きい方で、手首の付け根から中指先端まで長さが19~20cm、手の平の幅が9.5cmぐらいあります。もしかすると、もっと手が小さい人は印象が違うのかもしれませんが、私と同じようなサイズの方は絶対実物をチェックしてから購入した方がよいと思います。


FUJIFILM X-E1 Review(富士フィルム X-E1 実写レビュー)

X-E1を初めて晴天下の屋外に連れ出しました。先日のファーストインプレッションに続きまして、今回は実写レビューを語ってみたいと思います。

EVF(電子ビューファインダー)

外見持ちだしてみて初めに「あれっ!?」と驚かされたのがEVFです。先日のレビューでは「構図を決めるのに必要十分だがクリアで美しいとは言い難い」という微妙な評価をしましたが、どっこい晴天下でのEVFはとてもスッキリしていて見やすかったです。先日の室内チェックでは部屋の光量が不足していたため、明るさを標準露出にするためにゲインアップされたノイジーな映像を見ていたようです。ちょっと触っただけで短絡的に評価を下したことを反省しています。ということでX-E1のEVFなかなかイイっス(^^

オート撮影関連

今回は主にシングルAF、Avモード、ISOオート、AWBで撮影しましたが、AEやAWB、ISOオート等の性能もなかなか優秀です。遅いと評判のAFも晴天下では速やかに合焦し、精度も高いです。直感的な操作系は先のレビューで褒めた通りの使い心地で、EVFによる露出やボケをシミュレーションしながらのファインダー撮影は効率的で、テンポ良くリズミカルに撮影することができました。

AF-C・連射

コンティニュアスAFも試しましたが、私のヘタクソな操作とあいまって追従性は低く感じました。最速約6コマ/秒の連射はRAWで10連射もすればすぐバッファフルになり1分程フリーズします。使用SDカードは「Transcend SDHCカード 32GB Class10」ですのでSDXCだともっとレスポンスが良くなりそうです。(訂正:後日ストップウォッチで正確に計測し直したところ回復までの時間は30秒強でした)

バッテリー

アイセンサーを有効にしたEVF⇔LCD(背面液晶)の自動切替モードで、常時電源オンで撮影しましたが、満充電だったバッテリーは2時間半ほどで赤点灯になりました。このバッテリー1つでは心許無いので、予備バッテリーを購入しました。休憩なしで歩きまわりながら撮影しましたが、軽量・コンパクトなボディサイズの恩恵にあずかって疲労感は少なかったです。

画質

ローパスフィルターレスの1,630万画素X-Trans CMOSセンサーの描写力は評判通り素晴らしいです。キレ味良くシャープでありつつもどこか柔らかい自然な描写をします。フルサイズ機に匹敵する高画質という謳い文句も納得の説得力を感じました。これは私が持っているフルサイズ機(EOS-1D X)とは別種の説得力で、その場の空気の捉え方が違うというか、描写力に対する思想が違うというか、上手い言葉がみつかりませんが、違うアプローチで同じ水準に達しているようなイメージです。いくつかサンプルをアップしますので、ご参考になれば幸いです。

キットレンズ

XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは触り心地の良い官能的なレンズです。鏡筒の素材はプラスチックだそうですがチープ感は一切なく、ビルドクオリティーが高いです。ズームリング、ピントリングのしっとりとしたトルクから得られる陶酔感は撮影者の集中力を高めてくれます。詳しい描写性能については、後日、新聞紙を使ったチェックを行う予定です。


Snapshot(スナップ撮影)

FUJIFILM X-E1+XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS F11 1/300 200 83mm
FUJIFILM X-E1+XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS F11 1/480 200 61mm
FUJIFILM X-E1+XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS F2.8 1/30 1000 27mm

某所 - ロビー|FUJIFILM X-E1 + XF18-55mm

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

某所 - ロビー|FUJIFILM X-E1 + XF18-55mm

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

代官山|FUJIFILM X-E1 + XF18-55mm

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

Saigouyama Park(西郷山公園)

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS F11 1/2000 200 31mm
この写真だとわかりづらいのですが、この小さな丘の上には人がたくさんいて、ピクニックシートを広げて日向ぼっこをしていました。※PC閲覧だとなぜか縦写真の縮小画像がボヤけて見えます。ぜひ拡大してご覧ください。(撮影機材:FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)

代官山|FUJIFILM X-E1 + XF18-55mm

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

三軒茶屋|FUJIFILM X-E1 + XF18-55mm

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

Embassy of Malaysia in Japan(マレーシア大使館)

FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS F11 1/300 200 27mm
FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS F11 1/250 200 38mm
FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS F11 1/500 200 27mm
大使館の多い旧山手通りですが、中でもマレーシア大使館のインパクトが一番大きいです。複雑かつ規則正しい幾何学模様に装飾された真っ白な巨壁が本当に美しいですね。もっと建物全体がわかる写真を撮ればよかったです。(撮影機材:FUJIFILM X-E1+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)

FUJIFILM X-E1 First Impression(富士フィルム X-E1 第一印象)

FUJIFILM Xシリーズのレンズ交換式プレミアムカメラ「X-E1」が届きました。X-E1は11月17日発売予定でしたが、発売日前の15日に発送連絡がきて16日に届くというフライングゲットでした。入荷したらさっさと捌いちゃうんでしょうかね?ま、ユーザとしては嬉しいのですが。

そんな話はさて置き。今日は生憎の雨だったので野外でのテスト撮影は叶わず、室内とベランダであれこれいじっただけですが、せっかくなのでフレッシュな内にファーストインプレッションを語ってみます。今回はレンズキットを購入したので、同時発売のズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」との組み合わせのファーストインプレッションになります。

デザイン
外観はXシリーズの系譜を受け継ぎつつ、それをさらにシンプルに洗練させた格好で、そのクラシカルな佇まいには普遍的な美しさを感じます。CDにはジャケ買いという概念がありますが、それに近い感覚でこのカメラを選択する人もいるのではないでしょうか?

ボディ
軽量・コンパクトなボディサイズは私のX-E1導入目的であるスナップ撮影専用機というニーズにバッチリ応えてくれそうです。普段は超重量級のEOS-1D X(レンズ込みで2~3kgの重量)を使っているので、ボディ(W129mm×H74.9mm×D38.3mm / 350g)、レンズ(o65.0mm×70.4mm / 310g)という組み合わせは本当に小さいなぁと感じます。今後の軽快なスナップ撮影が楽しみで仕方がありません。

操作系
レンズの絞りリングや、ボディのシャッター速度ダイヤル、露出補正ダイヤルといったアナログな操作系は直感的で使いやすく、心地よいクリック感とあいまって撮影に良いリズムを与えてくれそうです。

シャッターフィーリング
素晴らしいです。シャッターを切った瞬間、心地よい音が耳に届くのと同時に、フォーカルプレーンシャッターの先幕・後幕が走る躍動感が心地よい感触を手のひらに伝えてきます。この感覚は、撮影意欲を静かに揺り起し、撮影者のモチベーションを後押ししてくれるかのようです。

EVF(電子ビューファインダー)
クラス最高峰のスペックと謳われる約236万ドットの有機ELパネルを採用したEVF(電子ビューファインダー)は、構図を決めるのに必要十分なものではありますが、クリアで美しいとは言い難いです。ゆえにMF操作には難があり、拡大してもジャギーが酷くて私の腕前ではピントのピークを捉えることができませんでした。この見づらさはピントリングの官能的で心地よい操作感を完全に台無しにしてしまっているので、次期モデルではEVFの更なる高精細化を希望します。(追記:晴天の屋外では印象が全然違ってキレイでした。詳しくはレポート続編にて)

露出シミュレーション
EVFおよびLCD(液晶画面)共に露出シミュレーションが可能ですが、Av、Tvモード時の露出補正範囲(±2.0EV)でしか反映されず、マニュアル露出では一切反映されないので、露出計頼りの撮影を余儀なくされます。光学ファインダーならそれも当然ですが、EVFでなぜそういう仕様にしているのか全くもって理解できません。是非ともファームアップで対応してほしいです。

AFフレーム変更
AFフレームの変更には必ず液晶左側にあるボタンの操作が介在し、そのつど左手を持ち変えなければいけないので操作が煩雑です。しかもFnボタンにAFフレーム選択をアサインすることもできないのでカスタマイズでの改善も不可能。頻繁に行う操作は右手だけで完結したいので、これもファームアップでの対応(FnボタンにAFフレーム選択をアサイン可能にする)を期待しています。

AFスピード
遅いと評判のAF速度についてですが、そんなに遅くない印象を持ちました。もちろん公式ページにある0.1秒というのは条件が良い場合でのみ出るスピードですし、状況によっては遅いなぁと感じることもありますが、それはどのレンズでも同じ話ですし、そもそも上述した私の用途においてはこのスピードで十分なので、あまり気にならない感じです。

というのが今のところの印象で、肝心の描写性能については晴れ予想の明日、外に出かけてテスト撮影しつつ、さらに詳しくX-E1のポテンシャルを見定めていきたいと思います。

>>X-E1で撮影した写真はこちらから
>>実写レビューはこちらから

Canon TS-E24mm F3.5L II Review(機材レビュー)

EF24mm F.4L IIやEF24-70mm F2.8L IIを保有しているので、焦点域のカブるこのレンズに必要性は感じていなかったのですが、FUJIFILM X10に付属していたRAW現像ソフトの「デジタルシフト」なる機能でシフト処理をやってみたらすごく面白かったので、本格的なアオリ撮影に挑むべくTS-E24mm F3.5L IIを購入しました。

ティルト・シフト機能

このレンズはTS(Tilt-Shift)という名の通り、光軸を傾けてピント面をコントロールするティルト機能と、光軸と撮像面をずらして遠近感の歪みをコントロールするシフト機能という特殊機能が備わっており、普通のレンズとは違うアプローチで被写体に迫ることが可能です。

操作性

大型ノブで行うティルト・シフト量調節の操作は快適ですし、レボルビング操作も非常に簡単で、縦・横の変更はもちろん、直行・平行の素早い変更も可能です。しかし、操作には両手が必要になるので手持ち撮影では難儀します。説明書には三脚の使用を推奨しています(私は手持ち撮影が多いですが)。ちなみに、もし仮に次期モデルでロックと調節が1つのつまみになる等の改良が成されれば、さらに魅力的になりますね。

最短撮影距離

かなり寄れます(最短撮影距離=0.21m)。撮像面から0.21mは実質レンズ先端から5~6cmぐらいの距離です。このレンズはフードが短いので(長さが1cm程度しかない)、対象を前玉にぶつけないように注意が必要です。

MF・フォーカスエイド

このレンズにAF機能はないので、ピントあわせはMF(マニュアルフォーカス)操作を要求されます。私の腕前では1DXの大きくクリアなファインダーでも精密なピント調整は困難です。フォーカスエイド(MF時に出る合焦サイン)は作動しますが、撮った画を見るとピントが甘い事が多々。基本的に拡大ライブビューでピントをあわせています。このレンズを使う場合は1DXのカスタマイズ機能を使ってSETボタン+ダイヤルにライブビュー画面の拡大・縮小機能をアサインしています。ピントリングについては必要十分なスムースさですが、もう少し官能的な操作感が欲しいです。

AE撮影

AE撮影は可能なのでティルト・シフトを使用しなければAvモード&ISOオート等のセッティングでも(もちろんMFですが)撮影できます。ただティルト・シフト使用時はAEの正確性が著しく低下するので、基本的にはマニュアル露出で撮影する必要があります。

エクステンダー

反則技ですが×1.4および×2のエクステンダーの装着が可能です、ボディ側が認識しないので開放F値が3.5のままですが、マニュアル撮影であれば撮影可能です、私は時々×2を付け48mmのTS-Eレンズとして使用しています。

画質

肝心の画質については文句無しです。基本的な光学性能が非常に高いです。キレのある解像で、色乗りも良く、歪曲は少なく、画面周辺まで高画質です。他の単焦点Lレンズと比べても抜群の性能で、同じ焦点域のLレンズであるEF24mm F1.4L IIと比較してもAFと開放F値以外は勝っています。

まとめ

高い光学性能をベースに、ティルト・シフトの組み合わせで表現される独特な世界観はこのレンズならではのものです。価格が非常に高価ですが、言葉通り「このレンズでしか撮れない世界」を手に入れられますので、その満足感はとても高いです。

>TS-E24mm F3.5L IIで撮影した写真をまとめたページはこちらです

Nature 121114|EOS-1D X + 70-200mm F2.8L II

Canon EOS-1D X+EF70-200mm F2.8L IS II USM+EXTENDER EF2×III F10 1/8000 50
Canon EOS-1D X+EF70-200mm F2.8L IS II USM+EXTENDER EF2×III F10 1/8000 50
Canon EOS-1D X+EF70-200mm F2.8L IS II USM+EXTENDER EF2×III F13 1/8000 50
自宅のベランダから明け方の空に美しい光景が見えたので、急いで防湿庫からカメラを取り出し、EF70-200mm F2.8L IS IIにEXTENDER EF2×IIIを装着して撮影しました。かなり露出を切り詰めてローキーに仕上げましたが、実際はかなり明るい状況でAFがまともに作動しなかったのでMFでピントをあわせました。ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた深宇宙の光景のようです。(撮影機材:Canon EOS-1D X+EF70-200mm F2.8L IS II USM+EXTENDER EF2×III)

Canon EOS-1DX レビュー ~50万円も納得の超高性能カメラ~

EOS-1DXを導入した2012年8月以来、撮影の大半をこのカメラで行ってきましたが、現場で写真を撮るたび、家に帰ってパソコンで画像を開くたびに、その素晴らしいパフォーマンスに喜びを感じています。そんな1DXとは一体どんなカメラなのか?この辺りで一度レビューを書いてみたいと思います。

1DXのデザイン

外観はEOS-1Dの血統を引き継ぐ堂々とした佇まいで、所有欲を十二分に満たしてくれます。エッジィな面構成でスマートだった1D Mark IVと比較すると丸く太ってしまった印象ですが、無駄に大きいわけではなく、優れた機能を高密度に押し固めた合金の塊を手にしているような充実感を覚えました。

1DXのカメラとの一体感

肉厚なグリップはホールド性が高く、視野率約100%・倍率約0.76倍の光学ファインダーは大きくクリアです。その手でカメラを握り締め、ファインダーを覗いた時に得られるカメラとの一体感は確実に1D Mark IVより上で、ファインダーに写る世界への没入度が高く、集中力が研ぎ澄まされていくようです。

1DXのシャッター

小気味よく軽快だった1D Mark IVのそれとは別種の官能性を秘めています。シャッターストロークは極めて浅く、レスポンスも超高速。押した瞬間に凄まじい瞬発力で高速パンチを繰り出すようなキレ味があります。この感覚は極めて野生的で、撮影意欲が掻き立てらるかのような心地良いテンションの高まりを感じさせます。撮影者を次なるショットへと誘惑する挑発的な感触です。

1DXの製品クオリティー

各パーツの品質やビルドクオリティーの高さはいわずもがなで、手触りから高品質・高耐久性を実感でき、造りに不安を感じることは一切ありません。液晶画面は高精細で美しく、バッテリーも非常にタフです。今回、サブ電子ダイヤルの回転検知に非接触型の静電容量センサーが導入されましたが、これの回し心地が新鮮で、初めて触った時に「おっ!」と気分が高揚しました。非接触ゆえの耐久性向上も実感できて嬉しい限りです。こういう細かい部分も常に品質を向上させていく開発者の姿勢は尊敬に値します。

1DXの操作性

各種の操作ボタンやダイヤルの配置・操作感も上等です。カスタマイズ可能範囲は多岐に渡っています。例えば私の場合、通常の撮影ではSETボタン+メイン電子ダイヤルはISO感度のダイレクトコントロールを割り当てていますが、拡大ライブビューでMF撮影を手持ちで行う際などは、拡大・縮小を割り当てて左手を持ち変えることなく操作が完結できるようしています。このように、各種ボタンには様々な機能をアサインすることが可能で、自分好みのカメラに仕立て上げることが可能です。

1DXのAF・AE

私はワンショットAF、Avモード、ISOオート、AWBで撮影することが多いです。なぜなら「EOS iSA システム」なる新機軸を導入した高速かつ正確なAEとAF、常用51200のISO感度、自然な色味を再現するAWBなどのオートメーションテクノロジーが優秀だからです。これらのテクノロジーはピント調整や露出設定の負荷から撮影者を開放し、多くのシャッターチャンスを生み出してくれます。ちなみに、AIサーボは生後9カ月の娘の動きを追う程度しか使っておりませんし、約12コマ/秒の連射も遊びで数回使っただけなので、その辺りの評価は他のレビュアーさんに譲ります。

1DXの画質

肝心の画質ですが、1DXに搭載された約1810万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーが描写する画は極めて美しいです。18メガピクセルという有効画素数はエントリー機と変わりませんし、ニコンのD800E、フジのX-Pro1、ペンタックスのK-5IIsなど、昨今流行りのローパスフィルターレスの潮流とも反したスペックですが、優れた受光・集光効率がもたらすピクセル単位の解像力の鮮明さ、階調再現性の豊富さ、高感度耐性の高さなどの恩恵は絶大で、高精細で美しくリアリティのある写真が撮影できます。

ちなみに誤解を避けるために補足すると、他のカメラと比較して相対的に飛びぬけて高画質という訳ではありません。低感度状況(明るい屋外など)の静物撮影が主で画質だけを求めるなら、もっと安価なカメラでも十分だと思います。例えば、条件次第では5D Mark IIと大差ありませんし、条件次第では負けることもあります。重要なのは5D Mark IIと同水準の美しい高画質を保ったまま、あらゆる条件下で高速・高精度に作動するAF・AE、約12コマ/秒の連射、常用ISO感度51200その他モロモロの高機能を実現しているのがとてつもなく凄い、ということです。

総論

このカメラには50万円以上の高価なプライスタグが付いていますが、その性能の高さからくる絶対的な信頼感と、撮影者をワクワクさせるような高揚感は他では得難く、手にして撮影に臨めば価格相応であると納得させられ、一度その味を占めてしまうと離れられなくなる。そんな魅惑的なカメラが「Canon EOS-1DX」です。

その他のキャノン関連記事



Canon EF24-70mm F2.8L II USM Review(機材レビュー)

幾度もの発売延期を経て、9月6日に発売されたキヤノンの標準ズームレンズ「EF24-70mm F2.8L II USM」。このブログでは新聞紙をテスト撮影したエントリー含めて、すでに何度かこのレンズで撮った写真をアップしてきましたが、ここで改めてレビューを書いてみようと思います。

EF24-70mm F2.8L IIのデザイン

外観は他のLレンズと同様に高級レンズ然とした趣きで、Lレンズの象徴である赤いラインが誇らしげですが、その手触りは鏡筒に採用されたプラスチック素材のせいで官能性は低いです。ただし軽量化とのトレードオフと考えれば納得的で、このスペックで805gは軽いです。

EF24-70mm F2.8L IIのサイズ

鏡筒のサイズは最大径φ88.5mm、全長113.0mm、フィルター径82mmと大きいですが、大口径レンズを使い慣れている身としては全く問題がありません。このレンズが持っている光学性能とズームの利便性を考えればコンパクトですらあると思います。

EF24-70mm F2.8L IIの操作性

ズームリング、ピントリングは必要十分な造りですが、操作感が官能性とは無縁です。キヤノンのレンズには総じて言えることですが、もっと艶っぽい感触にしてほしいです。ズーム関連の特徴としてワイド端でのみ使用可能なズームロックが実装されていますが、自重で伸び縮みするような不安は感じないので常に解除した状態で使用しています。AFは最近のレンズなりに高速・高精度です。

EF24-70mm F2.8L IIの描写力

新聞紙を対象に24mm35mm50mm70mmの焦点距離でテストしました。周辺光量落ちはワイド端の24mmが最も顕著で、35mm~70mmは少しマシな印象。歪曲収差はズームレンズなりにワイド側で樽型、テレ側で糸巻型で、35mmが最も素直な描写をしていました。いづれにせよDPPで補正可能なので大した問題ではありません。色収差は皆無といって過言ではありません。

肝心の解像力も極めて優秀です。中央部は全域に渡って開放からシャープで鋭い描写をします。周辺はテレ側(50mm~70mm)の開放が少々眠たいですが、ワイド側は開放から大健闘の描写をしています。同焦点距離の単焦点レンズらと比較しても遜色ない解像力だと評価します。

まとめ

ある種の大口径単焦点レンズには独特な表現力が備わっていますが、このレンズにその類の個性はありません。ボケ味もそれなりで特別な褒め言葉は浮かびません。良くもわるくも無個性で素直な描写です。しかしそれゆえに24~70mmの焦点域において安定した高画質で”何でも撮れる”という汎用性の高さがあります。それこそがこのレンズ最大の魅力で、多くの被写体に自信を持って対峙することができます。とても高価なレンズですが買って良かったと思える一本です。


Narrow lane(光が挿す細い道)

Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F8 1/60 50
Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F8 1/60 50
Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F8 1/60 50
祐天寺沿い、駒沢通りの歩道を歩く人です。低い位置にある太陽の日差しが引く長い影が目を惹きました。AWB(オートホワイトバランス)で日陰の色がとても青く描写されたので、それを活かし、日向と日陰の狭間で歩く人々を印象的に撮影しました。(撮影機材:Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II)

Leaves exposed to intense light(強い光を浴びる葉)

Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F10 1/60 50
東京都内の歩道によく植えられている植物です(調べてみたのですが名前がわかりませんでした)。ありふれた植物ですが、強い日差しを受けて透けている葉がとても美しく、力強く見えました。その様子が最も印象的に写るよう、露出をアンダーに調整して撮影しました。ちなみに画面左上に強い光源があり、フレアやゴースト、カラーノイズ等が発生してしまいました。ハレキリしてないので、ちゃんとやればもっと綺麗に撮れたと思います(撮影機材:Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II)

Drift of leaves(吹き溜まりの落ち葉)

Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F10 1/60 50
境内にある石畳の淵に風で吹き寄せられた落ち葉が集められていました。葉っぱを取り囲む灰色の石畳と黒い土に、赤や黄色、緑色の葉っぱが映えていて、自然がつくったギフトボックスのような印象を抱きました。(撮影機材:Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II)

Bell - Yutenji(祐天寺の本坪鈴)

Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F8 1/100 125
Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F8 1/100 125
これは祐天寺の本堂でではなく、境内にある五社稲荷です。太陽に照らされた本坪鈴(通称:ガラガラ)の紐の色がカラフルでとても綺麗でした。五社稲荷には小さい鳥居が7つありまして、私はいつもそれをぜんぶ潜ってから本坪鈴を鳴らいています。(撮影機材:Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II)

Fallen leaves - Yutenji(祐天寺の落ち葉)

Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F8 1/100 160
Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F8 1/100 160
祐天寺境内の紅葉は控えめで感動は少なかったのですが、足元にある風の吹き溜まりに集められた落ち葉はとても紅くて綺麗でした。TS-Eレンズはマニュアルフォーカスしかないので、手持ちの拡大ライブビューで一生懸命でピントを焦わせてみましたが、今ひとつシャキっとしてません。もっと絞って、もっとシャッタースピード上げて、なんだったらフラッシュ焚いて、っていうか三脚使って(笑)今度は撮影してみたいです(撮影機材:Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II)

Gatekeeper - Yutenji(祐天寺の仁王像)

Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F3.5 1/60 800
Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F3.5 1/60 800
祐天寺の表門を潜ってすぐ正面にある仁王門にいる仁王様です。この二体の仁王様の口元を見ると、一人は「阿(あ)」、もう一人は「吽(うん)」の音を発声しているのが確認できますが、この阿吽(あうん)の「阿」は口を開いて最初に出す音、「吽」は口を閉じて出す最後の音ということで、始まりと終わりを表しているんですって。こういう話を聞くと私は「宇宙の果て」について想いを馳せている時のような、心地よいダウナーな気分になります。ところでこの仁王像ですが、木の柵と金網で二重にガードされていまして撮影に苦労しました。結局金網を消すことができず、おまけにピントも甘々で、とてもクオリティーが低いんですが、苦労したんで載せちゃいます(笑)(撮影機材:Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II)

Stone pavement - Yutenji(祐天寺の石畳)

Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II F3.5 1/40 100
祐天寺表の仁王門の中の石畳です。味わい深い色味としっとりとした質感に心が惹かれました。何気なくカメラを向け、ピントを合わせてシャッターを切ったのですが、静かで力強い印象の写真が撮れました。高性能カメラとレンズの恩恵ですね。(撮影機材:Canon EOS-1D X+TS-E24mm F3.5L II)